” かべ ” を作られなかったようで一安心
本日10時より、小児口腔医療研究会(於 福岡歯科大学)のお招きで、
バイオブロックセラピー
についてのお話をさせていただきました。
今日は、福岡歯科大学小児歯科学講座に席を置く皆さん、小児歯科の看板をあげて開業されている先生方など、小児についてはエキスパートの先生方ばかり。
ということは、何らかの形で、
咬合誘導
を手がけていらっしゃるはずという先生の集まりでした。
この咬合誘導についてしっかり勉強し、自分でシステムを確立なさっている先生方は、往々にして新しい概念・治療法を無意識のうちに拒絶されるものです。また、
バイオブロック
という言葉がネットで飛び交い、” 必ずオープンバイトを強烈に作る危険な治療 ” などと間違った情報が流れていることもあるようです。
今日はそのような誤解を解きながら、
「かべ」を作られないように注意を払いながら、
さらに、” 狭義の咬合誘導の1種ではない “ことを何度も強調しながら、
予定時間を10分オーバーして(決して自慢できることではありませんが‥‥)話をさせていただきました。
たくさん質問が出ましたので、多くの方に興味を持っていただいたものと安堵しています。
今日お話をさせていただく機会を与えてくださり、場所を提供していただいた、尾崎正雄教授はじめ福岡歯科大学小児歯科医局の皆様、小児口腔医療研究会の皆様、お世話になりました。
ありがとうございました。
お時間があるときに応援クリックお願いします。
小児口腔医学会前夜
今日は午前中42名の治療を行った(相変わらずの”週末の戦場”ぶり)あと、長崎に向かいました。
先週は、長崎県歯科医師会の
学術担当理事連絡協議会
でしたが、今日は
社会保険担当理事連絡協議会
でした。
私が所属している歯科医師会は実働会員が非常に少ないため、2つの委員会理事を兼務しており、2週連続の会議出席となったのです。
会議のあとの懇親会終了後、すぐに宿泊するホテルに入り、明日
小児口腔医学会
で行う講演ファイルのマイナーチェンジを行っています(今日撮影したホカホカの写真を入れ込んでいます)。
扱えば扱うほど、スライド枚数が増えてしまっていますので、もう少ししたらあきらめて休みます。
最後に持っていくスライドを何にしようかまだ迷っているアラフィフ歯科医を応援していただける方、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。
「まず筋機能訓練を!」は疑問
明後日は、
小児口腔医学会(会場 福岡歯科大学)で
『 バイオブロックセラピーとは ?』
と題して、2時間お話をさせていただきます。
受講していただくメンバーの内、半数弱が大学の医局員ということもあり、治療例を多く見て頂きながら、どうアカデミックに説明していくかを未だに検討中です。
「同じようなテーマで講演しても、全が同じスライドのパワーポイントファイルは絶対に使わない。」
というポリシーがありますので、準備期間には、いつもより多めに関連の文献を読み直したり、症例の整理をしたりして、新たに組み込む材料がないか物色をするのですが、それをやればやるほど、成長期の子供の治療において、
バイオブロック・RAMPAを応用した顎顔面口腔育成治療
が、最も
・子供たちを幸せにする治療だ
・” 真実 ” に近い
と感じます。
今、メジャー?な講演で、舌癖や態癖が悪者で、それを矯正することこそ、治療の第一歩となるという内容のお話をされる方が増えているように感じます。
本当にそれでいいのでしょうか?
舌癖が ” くせ ” ではなく、必要があって仕方なく行っている行為であったとしたら?
「うつぶせ寝」、「横向きでしか眠れない」に代表される態癖が命を守る重要なことだったとしたら?
ひとくくりにこの言葉で表現していいものかどうかはわかりませんが、
筋機能訓練
ありきの風潮には大いに疑問を感じますし、少なくとも、他の方法でそれらの
” くせ ”
を軽減することができる成長期の子供の治療では、大きな努力が必要なのに、その努力ほど報われない訓練は推奨しないことにしています。
ではどうするのか?
「その他の方法の一つ」にバイオブロックセラピーが含まれていると私は考えています。
今回の講演会では、バイオブロックセラピーを説明する大きな流れの中で、このあたりのこともわかりやすく説明をしていくつもりです。
ただこの学問を受け入れるということは、今まで積み上げてきた旧来の治療、自分のキャリアを根底から否定することになるかもしれませんので、往々にして、話を聞く前に壁を作られてしまうものです。
大学関係者がたくさん参加していただく今回は、このようなもったいないことを避けて欲しいとの思いから、いつもは最後か終わりから2番目くらいに使うこのスライドを、トップに持っていく予定です。
お時間があるときに、応援クリックお願いします。