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今週より3週連続でフォローアップセミナー。体調維持に努めます

Posted by Suetake 2015年7月25日

台風が近づいているようですが、明日の夕方まで長崎や福岡に大きな影響が出ないことを祈ります。


今週より3週連続で、

長崎バイオブロックフォローアップセミナー

です。

まず明日は、第3期のフォローアップセミナーが福岡で開催されます。

今年1月に終了したあと、どれほど皆さんの治療が進んでいるか非常に楽しみです。

皆さんの症例発表・相談のあと、私も1時間ほどお話をする予定です。

「ステージ3に関することを中心にお願いします。」

という依頼ですが、そのほかにもお伝えできなかった内容も入れて、きっちり1時間で終了するファイルを今日中に完成させなければなりません。

目新しいことや難症例をいい方向にもっていくことができた(しっかり7番まで咬合していなければ一時的かもしれない)という発表も新鮮で良いのでしょうが、私は右下のスライドのようなベーシックなことをしっかり復習をしてもらうことがより重要と考えています。

素晴らしい可能性を秘めたバイオブロックセラピーです。

しかし、上顎ステージ1を用いて 直接アタック しているのは、しょせん『 上顎骨 』のみであるということをあらためて考え、

使用するファイルの中の1枚

使用するファイルの中の1枚

◇ 基本に戻る

◇ 足元を見つめる

◇ 限界を知る

という、地に足のついた内容の講義にしたいと思っています。


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自家製梅酒

Posted by Suetake 2015年7月22日

20150722_183338[1]患者さんが、自家製の梅を使って

自家製梅酒

を作ったからということで、「大入 濁濁(だくだく)にごり梅酒」のビンに入ったおいしそうな梅酒と、その梅酒に使っていた梅をわざわざ分けて持ってきてくださいました。

「先生のおかげでなんでもおいしく食べられます。」

こういううれしいお礼の言葉とともに、ご自分で造られた心のこもったものを頂戴する。

報われる瞬間です。

よし、明日も頑張ろう!


帰り際、「先生、今度はイクリ(九州の方言、すももの総称です)を手に入れてイクリ酒を造って持ってきますけん。」と言われ「ありがとうございます。楽しみにしています。」と言ったアラフィフ歯科医を応援していただける方、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。

温かい気持ち

Posted by Suetake 2015年7月21日

昨日、母の家へ行き中庭に面した障子を開けてみると、サッシの外側にくっつく形でハチが巣を作っていました。

20150720_103413修正20150720_103549j修正


「危ないから手で払ったりしたらダメだよ。ホームセンターにハチ駆除用のスプレーが売ってあるからそれを使って撃退したら。」

と私がアドバイスをすると、

「あまり開けないところだから気が付かなかったのよ。どれどれ。」

と覗き込み

「スプレーはしない。

はたいて落としたりもしない。

せっかく巣を作ったばかりだし、中に卵もあるようだから。

悪さをしていないんだから殺したらかわいそうでしょ?」

と言いました。

「そうね。スズメバチじゃないから危なくはないか!」

と返答しながら、少し暖かい気持ちになって帰ってきました。


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グレイゾーン

Posted by Suetake 2015年7月20日

冷眼観人

冷耳聴語

冷情当感

冷心思理

    菜根譚  前集二〇三

訳は、「冷静な目で人間を観察し、冷静な耳で人の話を聞き、冷静な感情で事物に触れて感じ、冷静な心で道理を考える。」となります。

要するに、

常に冷静に対処せよ

ということです。

これは、ビジネスでもわれわれ歯科医の世界においても大切なことと言えます。

「冷静な感情で事物に触れて感じ」

というところは特にです。

歯学がすごい勢いで進歩し、情報があふれかえっている現在、学ぶべき学問、師や本に出会い、臨床において忠実に反映させていても、

「あれっ?これってどうなんだっけ?」

と思うことは多々あります。

そのような時に、「冷静な感情で事物に触れて感じ」て自分の頭で判断する癖がついていると、現在も様々なグレイゾーンが存在する、いや、

グレイゾーンだらけ

だということがわかります。

例えば、抜歯即時インプラント埋入治療において、丁寧な抜歯と確実な不良肉芽の掻把が重要であることは皆さんご存知の通りですが、唇側(頬側)骨板が完全に飛んでなくなっている場合、その部位の歯肉はどの程度掻把すればよいのか。

血餅の保持が非常に重要なので、縦切開などはもってのほかであるし、ほんの少しでも歯肉に穴が開かないように努力しなければなりません。

しかし、あまりにおとなしく掻把していると、明らかに感染しているとわかる組織を残すことになります。

「それはケースバイケース。その時、その治療を行っている歯科医が自分で判断をしなければ!」

それはそうなのですが、判断が難しいグレイゾーンの中で、自分で判断する基準がほしいのです。

このような時に役に立つのが、人まねではなく、あるいは人まねでもいいので、

常に一生懸命考えて診療を行う

ということです。


歯槽頂アプローチテクニックを応用したインプラント埋入手術において、仮に既存骨の垂直量が卵のカラのような状態でも予知性の高い手術が可能であることは、もうコンセンサスが得られています。

ただ、このようなケースで難しいのは、安全なインプラント埋入手術ではなく、安全な2次手術、もっと言えば、

安全な2次手術が可能な時期決定

であるということは、ほとんど言及されていないというのが実情です。

「ペリオテストや他の動揺度テストで数値的に把握できるではないか。」

と言われそうですね。

そう、ヒーリングアバットメントが装着できればそれが可能です。

私が書いているのは、そのヒーリングアバットメントをねじ込むことができる、インプラント本体をねじることができる時期は、本に載っていないということです。

そのようなことをいつも考え、6,7年前から講演会やシンポジウム等で発表した内容のごく一部が以下の写真です。

誰も教えてくれないので、冷静な目で自分の臨床を見つめて出した結論でした。

プレゼンテーション2_page001プレゼンテーション2_page002


プレゼンテーション2_page003これは現在でも、私にとって重要な判断基準となっています。


次に30代中ばに行っていた歯内治療に関する講演スライドの一枚を見てください。

様々なツールは発達したものの、根管下部をどの大きさで拡大したらよいかというのは、本当にあいまいです。

まさに

グレイゾーン

歯内療法学会_page006根管形成時のおもな失敗原因に

・根管の見落とし

・側方への拡大不足

・根尖部のトランスポーテーション

であることを考慮すると、本当に重要なことについての基準さえあいまいなままであることがわかります。

「根尖性歯周組織炎が、主に根管系に継続して棲息する微生物からの刺激によって引き起こされるバイオフィルム病」

であり

「根管の無菌化など不可能な夢」

であることを考慮すれば、当分グレイゾーンのままなのかもしれないですが・・・


歯科にとって最も重要なことの一つの『 咬合 』も、私が力を入れている分野の 『 顎顔面口腔育成治療 』についても、とにかくグレイゾーンだらけ!!

John Mew先生 がおっしゃいました。

「事実を追いなさい。

真実とはそう簡単に到達するものではない。

真実は実に深遠なものだよ。」

引用されるエビデンス自体が  “ 真実 ” でなければ、正しいと信じていることも怪しくなってきます。

机上の勉強ももちろん重要ですが、冷静な目でしっかり観察し、特にグレイゾーンについては常に考えた仕事を行うことが道を誤らない、患者さんに迷惑をかけないコツだと考えています。


連休最終日に少し時間がとれたので、長々としたブログを書いてしまいました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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良順会館 ボードウィンホール での講演。身の引き締まる思いです。

Posted by Suetake 2015年7月19日

安政4年(1857年)11月12日、徳川幕府直轄の長崎奉公所 西役所医学伝習所にて、オランダ海軍の医官

ポンペ・ファン・メンデルフォールト

による、日本初の西洋医学の講義が行われいて、その日が

長崎大学医学部の創立日

となりました。

image11西洋医学教育発祥150年と創立150周年を迎えた2008年11月に、記念事業の一環として建設されたのが

良順会館

です。

その中の ボードウィンホール は、シンポジウムや国際会議実施を目的として作られた部屋で、特注スクリーンやAV関係は、特筆すべき設備であるということです。


平成27年度長崎小児歯科臨床医会年次集会チラシこのたび、

長崎小児歯科臨床医会の平成27年度年次集会

において、単独講演としてはなかなか壇上に立たせていただくことがないだろう、このボードウィンホールで、

バイオブロックセラピー

に関してお話させていただくことになりました。

従来よりもバイオブロックセラピーの限界と可能性に深く言及し、1年前に行っていたバイオブロック講演会とは少し趣の異なるお話をしてみたいと考えています。

長崎小児歯科臨床医会さまのご厚意により、オープンな講演会となりましたので、もし予定の入っていらっしゃらない方は、どうぞ参加をご検討ください。

よろしくお願いいたします。


今年は顎顔面口腔育成研究会学術大会(JACG総会)での講演がないので、例年より少し楽な分この講演会と10月18日の講演会のために精力をつぎ込もうと考えているアラフィフ歯科医を応援していただける方、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。