Tecについて一言
GG歯科医が、この内容についてしゃしゃり出る必要はないと思っていたのですが、目にする写真や動画がどうしても気になり、またそれを真似するかもしれない若手歯科医がとても気の毒になって、ブログという形で取り上げようと思いました。
下に少しだけ問題点を列記します。
★マージンラインを引くのであれば、黒の鉛筆よりも赤鉛筆のほうがいいのでは?
きちんとした作り方をしていれば、鉛筆のラインなど残るはずもないのですが、100点ではない処置をした場合、その一部が除去できていないこともある。歯肉縁下歯石の色よりも血液の色のほうが自然でしょう?
(きちんと圧接できていれば、必要なステップではない。)
★これが一番気になる点だし、間違って教えられていると思うところ。それは、Tecの保持とトリミングバーの方向。
拡大鏡をつけて常にしっかりとマージンを見ながらトリミングするためには、必ずこのような持ち方(両方とも真上を向ける)をするべき。そうすることで、近くの左手にしっかりしたレストをとることもできる。
★茶のビッグポイントで研磨する場合、わずかでもマージンラインを越えてはならないし、ぴったりでもいけない。圧接によってマージンのところに入った即重レジンがぺらぺらに薄く紙のようになるところで終わる。
茶でトリミングを終了するとしたら、それはいい加減なトリミング。次の白や緑のビッグポイント、削れない緑のシリコンポイントまで行って初めてTecの研磨は完成する。
★白のビッグポイントでさらに薄く!
ここまでは外側からのみの研磨。
★緑のシリコンポイントで内側から研磨する。
ふわふわと揺れるほどに薄くなった即重レジンは、なぞるだけで簡単にとれていく。
これで、探針でもマージンがわからないTecの完成 (形態や咬合については割愛)。
自分で考え、20年以上前から変わらず行っている、またスタッフたちも同様のことができるよう指導している方法です。
参考になれば。
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良書 口腔解剖学 上條雍彦著
長崎バイオブロックセミナーでの今年の講義は、これまでの集大成のつもりで行っているのですが、一昨日上顎と下顎の違いについてのスライドを作っていると、少しはっきりしないことがあることに気がつきました。
最近のきれいな解剖学(全身)の本の顎顔面領域については目を通してまとめているものの、日本人の口腔解剖に特化した本の勉強は不足していると思い、本棚を探していると、「学生時代に使用した本」の棚に見つけました。
大学時代いかに勉強していなかったがわかる、新品同様の
著名な良書 口腔解剖学1~4(上條雍彦著 アナトーム社)
巻頭に
「この本は、主として日本人人体の観察成績をもとにして書いた。」
とあるこのシリーズの第2巻、筋学をじっくり読みましたが、さすが良書、新たな気づきがたくさんあって、しみるように頭の中に入っていきました。
この1~2年、いくつもの優れた本に出会い、私自身とてもよい勉強ができています。
感謝!
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朝はウグイスの声、夜はホタルの光を楽しみながら散歩
M先生へのプレゼンのために、まずは武雄市図書館で
月末、大御所M先生が診療後にいらっしゃいます。
今月は歯科医師会の行事や九州デンタルショーがあって、あとの2週はセミナーを入れていませんでしたが、M先生にプレゼンさせていただくために、2時間ほどのスライドを作るという仕事ができました。
バイオブロック、アースシステムを用いた治療
さらに
アースシステムの圧倒的な優位性
について、あらためてしっかりまとめてみたいと思います。
その手始めとして、昨日M先生のお膝元の武雄市図書館に行ってきました。
規模、デザイン、内容、スタバやTSUTAYAが入っていてゆっくり過ごせるなど、地方の図書館としては異例といえる充実度で、平日の日中だというのに、席がほとんど埋まるほど賑わっていました。
素晴らしい!!
車でちょうど1時間ほどの距離。ドライブにはもってこいですので、今後たまにお邪魔させていただこうと思います。
夕方退館をして帰る途中、松浦市で開業してすぐに入会させていただいた西九州歯学研究会の月1例会が行われていた武雄文化会館を横目で見ながら、欠かさず参加して積極的にケースプレゼンテーションしていたことを懐かしく思い出したGG歯科医を応援していただけるかた、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。