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顎咬合学会シンポジウム報告

Posted by Suetake 2011年6月13日

6月11日(土曜)、6月12日(日曜)二日間にわたり、顎咬合学会が東京フォーラムにて盛大に行われました。

私が講演しました、「サイナスリフトを考える」シンポジウムでは、林揚春先生座長のもと、私も含め4人の先生が登壇して、それぞれが主張を繰り広げました。

自分のことはさておいて、一言感想を述べるとすれば、「患者さんの立場に立っていない」「チタンインプラント使用前提のコンセンサスを振り回している」「補綴物が汚すぎる」「埋入ポジションが悪い」「血液が大事であることを軽視している」ということです。(全く一言ではありませんね。書き始めるとなんだか気分が悪くなってきました。)

私のセミナーでは、【インプラント治療というのは、インプラント補綴を行ってなんぼ】と講演の最初で言います。今回のシンポジウムでもそうですが、『上顎洞に補填材をいっぱい詰め込んでやったぞ。どうだ真似できるか』と言わんばかりの症例発表が多く、上顎洞の存在意義の話はもちろん、どのように配慮して補綴まで行ったかというところまで全く話されていないというのが現状でした。まさに、一昔前の「外科主導」の講演です。

受講者は正直で、私の時にはほぼ満席に近かった会場が、3人目の先生が終わった瞬間に1/3に。最終演者の時には、1/4に減っていました。皆さんは、おそらく患者さんにより優しい、ソケットリフトについて掘り下げることを期待されていたのでしょう。一つビックリしたことは、講演途中でも平気で会場から抜けていくんですね。いくつかの会場で様々なシンポジウムが行われていたので、転々と聴きにいかなければならなかったからだとは思いますが……。講演する立場としては、聴講された先生方のひとつの意思表示であると真摯に受け止めなければならないと感じました。

シンポジウム全体としては、フラストレーションのたまるものでしたが、終わってからは、ホテルに戻り、反省をしながらおいしい食事をいただきました。写真は部屋からのものです。東京駅のそばというか、真上というか、東京観覧には大変立地がよく、学会会場である東京フォーラムをすぐそこにあるかのように見ることができましたし(写真の真ん中にある、上から見ると木の葉のように見える建物です)、遠くには、レインボーブリッジ、東京タワーなども眺めることができました。9時からは新潟の関崎先生と症例をパソコンで見ながら、矯正治療だけにとどまらず、今後の歯科界の進むべき方向について時間を忘れて、夜の1時まで話し込んでしまいました。いつもながら大変刺激を受けましたし、勉強になりました。ありがとうございました。

12日は予定通り、1つのテーマだけ講演を聴き、福岡に戻ってきました。九州デンタルショーで、リストアップしていたいくつかの器材についてチェックをして、最後にコムネットの経営セミナーに参加しました。

それほど疲れることなく、このブログを書いていますので、まだまだ体力はあるのかなーと少し自信を取り戻した週末でした(いーーや、サプリメントのおかげだよ)。

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