引きこもりこそリスク
2013年の展望
で、ソフトバンク社長の孫正義氏が取り上げられていました。
稲森和夫氏、北尾吉孝氏と並び私が尊敬する経済人のお一人ですが、その記事の中で
「日本は50年に人口が9千万人まで減少するが、米国ではまだまだ増えると予想されている。米国進出後は日米を『我が国』と定義し市場を増やしていく。内需が縮小する日本に引き込もることこそがリスクだ。……」
とありました。
これはそのまま「歯科」に当てはまります。
いくら歯科大学、歯学部の定員を減らしたところで、今後も順調に歯科医師は増えていく。その一方で新聞に書かれているように人口はすごい勢いで減っていく。
今の歯科の枠組みの中で歯科が成長できるわけがないのです。
「今が歯科の最悪の時期だから今からは上を向くだけだ。」
と株式投資の本に書かれているようなことを平気で叫ばれる方もいらっしゃいますが、とても現実を見据えているとは思えません。予防が発達し、いずれう蝕(虫歯)や歯周病が劇的に少なくなる時期もくるでしょうから、歯科医一人あたりの人口の減少も相まって、とてつもない歯科の冬の時代が到来するでしょう。
「そんなことずいぶん遠い将来だろう」
と無責任なことを思われた歯科関係の方はこれよりあとの文章を読む必要はありません。
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これは「引きこもり」、つまり現在の枠組み(治療範囲、治療内容)のままで将来を迎えた場合であって、孫さんが言われていることにあてはめると、
【新しい分野(大きな成長分野)に進出し、既存の分野と併せて
『わが歯科の領域』
と定義し市場を増やしていく。】
ことができればソフトバンクのようにさらなる成長も不可能ではありません。
その分野こそ、
バイオブロックやRAMPA
などを使用した
顎顔面口腔育成治療
なのです。
この分野に入ってこられたある先生からの言葉を拝借します。
「顎顔面口腔育成関連は歯科界の希望の光のように思えます。」
その通りだと感じます。
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