上顎洞内隔壁をクラッシュしながら上顎洞底挙上術
今日は佐世保のT先生がいらっしゃって、午後から診療の見学をされました。
バイオブロック治療に関する見学、および症例相談が目的での来院でした。
木曜日は、土曜日に次いで顎顔面口腔育成治療の患者さんが多い日で、今日も多くの子供達の予約が入っていましたが、その多くが、スタンダードなバイオブロック治療では治療できない、アドバンスな内容の治療。
T先生のためになったのかどうか不安でしたが、
「自分が間違って憶えていたことがあり、それに気づくことができたのは大きな収穫でした。」
ということだったので一安心しました。
また、今日の最後の患者さんの治療は、上顎洞底挙上術が必要なインプラント埋入手術でしたが、T先生は、インプラントも手がけていらっしゃるので、オペまでしっかり見学されました。
内容は、ソケットリフトとしては超アドバンスな内容。
既存骨の高さが1ミリくらいしかなくても、基本に忠実に行えばきちんと治療可能であることは、私自身がセミナーでお教えしていることなので、高さのみで
「超」
という言葉は使いません。
今日は2本埋入しましたが、そのうちの1本は
幅が狭くエクスパンジョンしなければならない上に、垂直骨量も足りない部位への埋入。
もう1本は、垂直骨量が足りないのはもちろんですが、どうしても上顎洞内隔壁がある部位へ入れなければならなかったということ。つまり
隔壁をクラッシュしながら上顎洞底を挙上する
という術式をとりました。
切開から縫合までに要した時間は
30分
特殊な麻酔方法を駆使して、鼻腔側の上顎洞粘膜も十分に奏功してさせてから治療に入りましたので、痛みを訴えられることなく比較的短時間に終えることができました。
治療内容は難しかったにも関わらず、おそらく明日は、術野および顔が全く腫れることなく、消毒のために来院していただけるものと思います。
T先生が見学されていたので、いつもより気合いが入りました。
T先生ありがとうございました。
また、長時間の見学お疲れさまでした。
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