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アングルの分類の致命的な欠点

Posted by Suetake 2013年8月26日

長所と短所私が講演やセミナーで使用しているスライドの1枚ですが、これは、大学生時代に歯科矯正学に関して買った、数少ない本の中からの抜粋です。

もう30年弱前に出版されていた小さくて古い本ですが、有名なアングルの分類に関してきちんと評価されています。

この中で最も注目しておきたいのは、「短所」の一番目の

 

『 上顎歯列弓の頭蓋に対する位置が考慮されていない。』

というところ。

顎顔面口腔育成治療では、Angle

“ 全ての不正咬合は鼻上顎骨複合体のダウングロースから始まる ”

としていますので、この短所、とてつもなく大きな欠点なのです。

ゆえに、おおざっぱな意味でアングルの分類を用いても、金科玉条のごとく奉り、何が何でも臼歯部関係をClassⅠに仕上げていかなければなどとは、少なくとも私は思っていません。

 

先日、また一つ顎顔面口腔育成治療に関する講演が決定した(10月16日、於 福岡県歯科医師会館 HPの「講演会のお知らせ」欄参照)ので、確実にこのあたりのことを伝えていきたいと思うアラフィフ歯科医を応援していただける方、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。