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ピロリ菌

Posted by Suetake 2013年11月27日

本日は、午後公務のため、午前中のみ(8時~12時30分)の診療でした。

公務の場所は佐世保でしたが、4時に終わるため5時前には松浦市にたどり着きます。

あまり早く着き、それ以後何もしないのはもったいない。平日のこの時間帯しかできないことはないかと考えて、思いついたのが、1ヶ月前に受けた人間ドックでいただいた紹介状を持参して内科を受診することでした。

毎年、ファイバー検査を受けていて必ず指摘されるのが、

軽度の萎縮性胃炎

です。

結果説明で、いつも「経過観察」で問題ないだろうということでしたが、今年は同じ所見にもかかわらず、

「ピロリ菌がいるかもしれないので除菌しましょう。」

という診断でした。

数日前、懇意にしていただいているドクターに、電話でこのことを相談すると

「仮にピロリ菌が検出されても、僕は除菌する必要は全くないと思うよ。私見だけど、10年くらいたてばピロリ菌は胃がんの原因菌ではないということになるんじゃないかな。」

ということでした。

それでも、紹介状をいただいているので、今日公務が終わってから、5時以降まで診療をされている別の医院に行ってみました。するとそこでも、

「萎縮性胃炎=ピロリ菌がいるとは限りませんよ。もしピロリ菌がいたとしても、僕は除菌する必要はないと思います。だって、今の日本人の半分はピロリ菌を保有していると思っていい。じゃあ、その人たちが皆胃がんになるのか?そんな馬鹿なことはないですよね。胃潰瘍が頻繁に起こる人には、有効な方法ですが、胃がん予防のためのピロリ菌除菌?う~~ん、どうですかね。」

と説明していただきました。

どうも、マスコミ報道と現場の医師の意見は違うようです。

これは、歯科でも同じこと。

時々同業者が

「おいおいおい、それは違うだろう!!!中途半端な勉強でいい加減な発言をして国民を惑わすんじゃないよ!!!」

と思うこともしばしばです。

皆さん、お気をつけください。

 

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