「保険外治療は時間をかける。保険治療はそこそこでいい。」・・そんなバカな!!
昨日、ある成人矯正治療の動的治療が終わりに近づいたので、
矮小歯に対してダイレクトボンディング
を行い、反対側同名歯と同じ形態にした。
歯頚部や移行部適合や研磨、色合わせなどきっちり行い、同業者でなければどの部位に処置を行ったかわからない状態になったと思うが、改めて細かなテクニックが必要であると感じた。
それが終わって間もなく、右上6、7番にインプラントを埋入した対顎の、
大きく挺出した樋状根の大臼歯抜髄処置
を行った。
一般的な樋状ではなく、癒合している根管の形態が複雑だったので、マイクロエキスカベーターを数種類駆使しながらの処置となった。
いわゆる便宜抜髄なので、100%の成功を求められるのであるが、所詮人間が行う歯内治療。どのような名人が行っても100%なんてありえない。
さらに、強力なインプラントの対合歯になる歯を守るために、最終補綴物の咬合平面をイメージしながら必要最小限度の切削で処置しなければならない。
患者さんにとってはパーフェクトな治療をやってもらって当たり前なので、私もこのプレッシャーを感じながら必死に治療をして結果を残す。
改めて思う。
比較的高度な保険外治療を行うと言っても、その保険外治療と同等レベルの保険治療ができなければ、
1点豪華主義
のいびつなものになってしまうということを。
「最終補綴形態を考えたプレパレーション、咬合平面、歯の強度を考慮しながらの抜髄」
などを考えると、やはり
GPならではの優位性がある
ということを。
このようなことから、GPが教える、GPならではの歯内治療プライベートセミナーを明日11月1日、長崎バイオブロックセミナー第3期卒業の先生のクリニックに出向いて行う。
時間いっぱい精一杯伝授して、クリニック全体の底上げをして差し上げてから帰ってくるつもりだ。
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