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下顎犬歯間幅径の拡大は、関連している多くの筋を遠くに見ながら

Posted by Suetake 2017年7月31日

前回のブログでカテーテル治療を合計3回受けたことを書いたところ、多くのかたからお見舞いのメッセージを頂戴しました。

ありがとうございました。


先週水曜日の午後に治療をしていただきましたが、翌日にはポータブルの心電図や圧迫止血用の器具がなくなり、シャワーを浴びることができました。

きちんとした心電図検査でも異常なしで、夕方には

「もう帰宅しても大丈夫なんじゃないの?」

と思うくらいにほぼ通常の体調に戻っていました。

念のため1日余計に入院をいうことで、退院したのが3日目の午前10時でした( 実質2日 )。

前回も同じように元気したので、今回は金曜の午後には普通に・・ほんとうに通常通りの予約を入れ、半日しっかり働きました( 前回はまるまる3日休診 )。

土曜日も” 週末の戦場 “を難なく乗り切り、昨日日曜日は、第2期の長崎バイオブロックフォローアップセミナーで丸一日頭をフル回転させながら皆さんにアドバイスを行うことができました。

ご心配おかけしましたが、このように既に元気であり、薬は数種類飲んでいるものの、1年前よりも遙かにいい調子になっています。

あらためて、安心してゆだねることができるM先生に感謝しています。


入院中は病的な感じではありませんでしたので、TSUTAYAから借りてきたDVD5本を全て鑑賞。

読んでいなかった一般書や専門書も数冊病室に持ち込み、ときどき居眠りしながらゆっくりと読みました。

週末( 昨日 )のセミナーのスライドも作りながら、一般的な咬合誘導の論文も読んでみましたが、やはりバイオブロック療法とは相当異なることをあらためて認識することになりました。

今日来院された患児の口腔内写真です( 先日掲載させていただいたケースとはもちろん別 )。


初診時の年齢がかなり高く、100点を目標点数にはできないことをお伝えして治療を開始しましたが、なんとかもう少しでフィニッシュというところまできました。

右上7の頬側転位や緊密な咬合がまだ得られていないなどの問題を修正し、バイオブロックステージ4をしっかり使っていただきながら、ナチュラルな歯列ときちんとした咬合関係必ず作っていきます。

上下とも後戻りを補償するわずかなスペアースペースがあることがミソでもあります。

歯列の拡大を否定するグループ、あるいは過去の多くの文献から、

「下顎の犬歯間幅径は拡大できても、せいぜい2~3㎜!」

と主張される先生方なら、初診時の状態から診断して、成長発育期であって複数本の抜歯による矯正治療を選択されるのだろうと思います。

しかし、結果はこの通り。

時期を逸したケースであっても、このレベルでできることが多いというのが、私や仲間たちが習得した考え・治療法です。

ポイントを挙げるとすれば、

「下顎は、咀嚼筋群、舌骨上筋群など直接付着している大きな筋のみならず、多くの関連している筋を遠くに見ながら治療を進めていくこと。」

と言えるでしょう。


多くの機能矯正治療のように、咬合高径挙げながらの治療ではない(垂直的なことを犠牲にしながら水平的な歯並びを整えていく)ということも強調しておきたいGG歯科医を応援していただけるかた、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。