映像・画像にそこまでこだわる必要ある?・・・もちろん「 Yes!」
季節の変わり目で少し体調を崩しながら、来週の
1DAY集中インプラントハンズオンセミナー
や、今月29日(日曜)の日本口腔育成学会で丸一日講演させていただく
『不正咬合の原因を考える』-成長発育期におけるバイオブロック療法への誘い-
の準備を、いろいろな角度から進めています。
まず一つは、ポータブルフォトスタジオを購入し器具や装置を妙な陰を付けることなく撮影できるようにしたことです。
知識が豊富なかたにありがちなことが、箇条書きの文字スライドを多用していること。
よほどの内容出ない限り、文字は「納得させる」ことはできても、ほとんどの人の「記憶に残らないこと」がわかっていますので、できるだけ
・規格化された写真で記録した美しい症例経過
・無料画像ではなく質の高い有料画像
・Windows特有の大きく引き伸ばすとギザの目立つフォントではなくヒラギノフォント
を使うように努力していますが、映像的に更に向上させるための第1弾がフォトスタジオでした。
次に手を打ったのは、ボヤッというイメージを頭に残してもらうことに対すること。
先週、プロのかたにバイオブロック療法による術前・術後の斜め顔を描いていただきました。
とても優しいタッチで、とても満足いくものを作っていただきました。
いつでも問題なく使用できて、しっかりと記憶してもらえるこのような絵は、今後も重宝することでしょう。
3番目は、今週届いた425ページの本を一気に読んでしまうこと。
「早期治療」「成長発育」という表紙の文字に引かれ、またこういう大きな本は熟読しておかなければならないだろうと思い購入しましたが・・・
あくまで個人的な感想ですが、私にとって目新しいことはほぼなかったと思います。
また、症例に関するページが多かったり、従来の垂直的なことを犠牲にして(顔をながくしてでも)水平的な改善や歯並びを整えるということにかわりはなかったり、顔貌に対する評価が、「下顔面」に限られたりしていたことで、私が求めている内容ではないということがわかりました。
何度も読んで、ここに書かれていることに関してのディベートはいつでもOK状態の、Enlow先生の
顔面成長発育の基礎
と比べると、単純に付箋の数や、【重要】の付箋の数が比較にならないということからも、“ 私の評価 ” は想像していただけるのではないかと思います。
この本の抄読は今朝で終了。内容の濃い論文の和訳に移ります。
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