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切削用バー 考

Posted by Suetake 2018年3月27日

歯科治療で用いる

“ 切れもの ”

は、キレッキレのコンディションのものを、力を入れずに用いるのが基本。

たまにディーラーさんが新しい除去用カーバイトバー発売されるということでカタログを持ってきてくれるのですが、それらのアピールポイントのほとんどが

折れにくい

ということです。

試してみると、確かに折れにくい反面、数回使用すると明らかに切削能力が落ちてきます。

値段が同じであればメリットもありますが、だいたい5~10倍程度のコストがかかります。

私がずっと使用していて、シェアもいまだに相当あると聞く

SS White

は、簡単に折れるものの、それゆえにキレの良い状態で常に使用できるということでもあります。

メーカーの皆さん、考え方を変えた方がいいと思いますよ。

一番左が、いわゆる「 MiCD 用 」。焦点が合っている真ん中のバーが 440 SS。

考え方を変えた方がいいといえば、

『 MiCD 用 』と謳ったバー

もそうですね。

使われたかたはわかると思いますが、

削れない!!!

それはそうですよね。

ヘッドが小さすぎるために、人工ダイヤモンドをたくさん付けることができないわけですから。

末竹歯科医院で使用頻度が断然高いのは、

440 SS

の大きさです。

小さいながらダイヤモンドの量はきちんと確保されているので、切削能力も十分です。

余計な健康象牙質を傷害しないよう、できるだけ無麻酔で治療を行っている私にとって、押しつけなければ削れない、つまり痛みを伴いやすい

小さすぎるMiCD用のバー

は、普段使うバースタンドに用意はしているものの、かなり使いづらいものの一つにになっています。


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