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第三回:歯みがき剤の選び方

Posted by Suetake 2010年12月19日

院長 末竹和彦お店では様々な歯みがき剤が売られています。
歯みがき剤が良いのか、自分に合っているのかと考えられたことはありませんか?
年々種類が増えていますのでどの歯みがき剤を選ぶか迷われて当然だと思います。
歯みがき剤は薬事法上

1.化粧品歯磨剤
2.医薬部外品歯磨剤

の2種類に分けることができます。

2の医薬部外品歯磨剤は何らかの薬用成分が入っているもので、現在の歯みがき剤の主流です。
虫歯予防、歯周病予防、知覚過敏予防、口臭予防など目的もさまざまです。
それぞれ、その効果・目的にあわせた成分が何種類か入っています。
歯みがき剤に入っている薬用成分の名前と効果については下記の表をご覧ください。
メーカーは、成分の表示を義務づけられていますから、みなさんがお使いの歯みがき剤にどのような成分が入っているのか確認してみてください。

薬用成分の機能
成分
虫歯予防 フッ化ナトリウム・モノフルオロリン酸ナトリウム など
歯周病予防 塩化セチルピリジニウム・塩化ペンゼトニウム・トリクロサングリチルリチン酸・トラネキサム酸・ビタミン・塩化ナトリウム など
口臭防止 トリクロサン、銅クロロフィリンナトリウム など
知覚過敏予防 乳酸アリミニウム・硝酸カリウム など
タバコのヤニ除去 ポリエチレングリコール など
歯石の沈着予防 ピロリン酸ナトリウム・ポリリン酸ナトリウム
プラークの分解 デキストナラーゼ

また、形状の違いでも分けることができ、大きく分けると次の3つに分類することができます。

☆ペースト状
・一般的な物だけではなく、ジェル状のものやソフト状もある。
・研磨剤や発泡剤がごく少量しか配合されていないものや、
全く配合されていないものもある
☆液体
・歯ブラシにのせられないので、歯みがき剤を口に含んで
磨いたり、歯みがき剤で洗口したから磨く。
研磨剤は配合されていない。
☆フォーム(泡)状
・泡状なので歯ブラシにのせて磨く。研磨剤は配合されていない。

【美白効果のヒミツ】
最近は美白効果のある歯みがき剤のコマーシャルがよく流れていますが、他の歯みがき剤とどこが違うのでしょうか。ある一つの成分以外はそれほど極端な違いはありません。違いがあるその成分は、歯みがき剤の基本組成である「研磨剤」です。 各社はその研磨剤に工夫を凝らして、食べものや飲みものから生じる色素(ステイン)を除去する効果をアップさせています。それによって、歯が本来もつ『白さ』をよみがえらせようというものです。

★Ora2ステインクリアペースト‥‥高清掃性シリカ
★ホワイト&ホワイトプライムライオン‥‥液状シリカ
★アパガードMプラス‥‥薬用ハイドロキシアパタイト

【フッ素は効果絶大】
フッ素の入った歯みがき剤は今では市場シェアの90%近くにもなっています。それと比例するように日本人の虫歯は減少傾向にあります。ただ先進諸国の中では虫歯が少くありません。虫歯の原因となる砂糖の消費量は圧倒的に少ないのに虫歯が多いのはなぜでしょうか。答えはフッ素の応用が遅れているからです。1970年代には先進国を中心に市場シェアが90%以上にもなっていたのに、日本ではようやく2002年に歯みがき剤の86%にフッ素が含まれるようになったというのが実情です。フッ素というのは、うまく使うとたいへんな効果が期待できるもので、すでに世界的に利用され証明されています。虫歯が急激に少なくなった国に共通しているのが、フッ素を積極的に利用するようになったということです。これについては国際的な疫学調査で解明され、WHOも指摘しています。
フッ素グラフ

【フッ素てなに?】
もともと、自然界に存在する物で、降水、海水、河川水、土、石にも含まれています。食べものでは、ワカメ、海苔、魚介類、お茶、肉、野菜などにも含まれています。飲料水にフッ素が多く含まれる地域の住民には、虫歯が少ないことが証明されています。

【フッ素の効果を高める歯みがき法6ヵ条】
ブラシ1.フッ素濃度が950ppm程度の歯磨き剤を選ぶ。
フッ素濃度がそれ以下であると、歯磨き後に口の中に残るフッ素濃度も下がり効果が薄くなる。
2.市販の歯磨き剤の場合、歯みがき剤使用量の目安は歯ブラシの半分程度。
3.ブラッシングは3分以上行う。
4.歯みがき後のうがいはしすぎない。(コップの1/5~1/6程度の水で3~4秒ブクブクする程度)
5.できれば毎食後、特に就寝前にはしっかりと歯みがきをする。
(就寝中は唾液の分泌が少なくなり、唾液による浄化作用と再石灰化作用が低下するため虫歯になりやすい。)
6.より口の中で説けやすい歯みがき剤を選ぶ。(ソフトペースト、ジェル、フォームタイプなど)

【一押し歯みがき剤】

CheckUp CheckUp CheckUp CheckUp

歯科医院でのみ販売されている歯みがき剤でフッ素の効果が高まるようなさまざまな工夫がなされています。

【おすすめ歯みがき剤】

虫歯予防 歯周病予防
PCクリニカ クリアクリーン つぶ塩 デンターamino GUM
美白効果 知覚過敏防止効果
つるんと白い歯 プライム Ora2 シュミテクトft