プロペラ機恐怖症
朝から長崎空港に行き、対馬に向かいます。
医療保険の研修会でお話をするためです。
今から少しだけ不安なことがあります。
もしかしたら搭乗する飛行機はプロペラ機なのでは?‥‥‥
今から14,5年前、全国各地で
『炭酸ガスレーザーの臨床応用』
に関する講演をさせていただいていました。
ある週の金曜日の診療後に佐世保で講演を行い、調子に乗ってそのまま夜のとばりの中へ消えていき、たいして眠らず松浦市のクリニックへ帰り、土曜日の午前中のみ診療。睡眠不足まま福岡空港に向かいました(鹿児島でレーザー治療の講演のため)。
福岡の空は快晴、ごく普通に搭乗手続きをしようとすると、
「強風のため飛行機が飛ばない可能性あり。また途中で引き返すことあり。」
という内容を伝えられました。
「まさかね。そんなことはないだろう。」
とスルーし、飛行機の中へ。
前日からの睡眠不足と、やっと休めるという安心感から座席に着くやいなや爆睡していました。
どれほど経ったかもちろん記憶にないのですが、ものすごい衝撃音がした気がしていっぺんに目が覚めました。
乗っていたプロペラ機はまさに
木の葉
のように舞い、上下に大きく揺さぶられ(上下に10㍍以上だと感じました)、上の棚に積んでいた乗客の荷物はことごとく落とされていました。
この時、
「推進力のあるジェット機であればここまでないだろう、プロペラ機でだからこんなことになっているのだろう。」
と勝手に思いました。
バレーボールのトスのようなあまりの酷さに、またあまりにずっと続くものですから、尋常ではないと感じ遺書を書くために、揺れながら手帳とペンを探したことを憶えています。
居眠りから目が覚めてから鹿児島空港着陸までの時間が途方もなく長く感じ、恐怖による冷や汗と乗り物酔いで
ボロボロになっていました。
ヘロヘロになりながら2時間後行った講演も
ボロボロ
であったことは言うまでもありません。
この時以来プロペラ機恐怖症になってしまい、その時から今日までジェット以外乗ったことはありません。
大きな2つの台風が沖縄に近づいてきていますが、日曜日に対馬まで影響が出ることはないようなのでそれだけが救いです。
明日は公務なので、ヘロヘロにならないことだけを祈っています。
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