「まず筋機能訓練を!」は疑問
明後日は、
小児口腔医学会(会場 福岡歯科大学)で
『 バイオブロックセラピーとは ?』
と題して、2時間お話をさせていただきます。
受講していただくメンバーの内、半数弱が大学の医局員ということもあり、治療例を多く見て頂きながら、どうアカデミックに説明していくかを未だに検討中です。
「同じようなテーマで講演しても、全が同じスライドのパワーポイントファイルは絶対に使わない。」
というポリシーがありますので、準備期間には、いつもより多めに関連の文献を読み直したり、症例の整理をしたりして、新たに組み込む材料がないか物色をするのですが、それをやればやるほど、成長期の子供の治療において、
バイオブロック・RAMPAを応用した顎顔面口腔育成治療
が、最も
・子供たちを幸せにする治療だ
・” 真実 ” に近い
と感じます。
今、メジャー?な講演で、舌癖や態癖が悪者で、それを矯正することこそ、治療の第一歩となるという内容のお話をされる方が増えているように感じます。
本当にそれでいいのでしょうか?
舌癖が ” くせ ” ではなく、必要があって仕方なく行っている行為であったとしたら?
「うつぶせ寝」、「横向きでしか眠れない」に代表される態癖が命を守る重要なことだったとしたら?
ひとくくりにこの言葉で表現していいものかどうかはわかりませんが、
筋機能訓練
ありきの風潮には大いに疑問を感じますし、少なくとも、他の方法でそれらの
” くせ ”
を軽減することができる成長期の子供の治療では、大きな努力が必要なのに、その努力ほど報われない訓練は推奨しないことにしています。
ではどうするのか?
「その他の方法の一つ」にバイオブロックセラピーが含まれていると私は考えています。
今回の講演会では、バイオブロックセラピーを説明する大きな流れの中で、このあたりのこともわかりやすく説明をしていくつもりです。
ただこの学問を受け入れるということは、今まで積み上げてきた旧来の治療、自分のキャリアを根底から否定することになるかもしれませんので、往々にして、話を聞く前に壁を作られてしまうものです。
大学関係者がたくさん参加していただく今回は、このようなもったいないことを避けて欲しいとの思いから、いつもは最後か終わりから2番目くらいに使うこのスライドを、トップに持っていく予定です。
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