「メタルコア」と技工指示書に書くのは1週間に1度くらいか
ダラダラと学ぼうとせず、集中してはまるときははまって、その後いったん少し距離を置いてみる・・・
そうやって、いろいろな分野の知識、技術、経験、そして評価する能力を養ってきた。
今は、
レジンコア+ファイバーポストとCAD CAM冠
特にレジンコア+ファイバーポストの直接法について経験を積んでいる。
「今頃か!遅くない?」
別に今始めたわけではない。
ファイバーポストの出始めに手を出してみたものの、大きなメリットは感じなかった。
それよりも、
・健康保険でカバーされていない
・きちんと処置できていればいるほど、メタルコアのように一塊として除去できない→ 削って除去するしかない → 歯質の色似ているので余分な象牙質を削除してしまう
= できるだけ除去しなくていいように歯内治療が得意か、スムーズに歯根端切除手術に移行できる技術を持つ歯科医以外行ってはならない
・直接法の場合、ポスト先端部分の接着や光到達が不確実
などの欠点の方が多く、当院でのメタルコアの牙城を崩すものではなかった。
院内で勉強会を行った3月以降、おそらく・・ではあるが、「メタルコア」の文字を技工指示書に書くのは、1週間に1度程度になっていると思われる。
他は、レジンコア単味かレジンコア+ファイバーポストである。
政府も歯科界も、間違いなく「ノンメタル」の方向に舵を切っている現在、本には載っていない小さな気づきを臨床に反映させ、一般的には「非適応」と考えられているケースにも応用して、とても良い感触を得ている。
「保険医であるからには保険治療でも最大の努力を!!」
をモットーにし、毎日ヒーヒー言いながら保険医としての役割を果たしていると自負しているアラフィフ歯科医。
さらに気づきを積み重ねて精度を上げ、保険でたくさんの白い歯を提供したいと思う。
(注)金属アレルギーの方以外は大臼歯部はできませんし、ブリッジの支台も白くできるのは第1小臼歯までです。かかりつけの先生にご相談ください。
今月号の歯科商業誌の特集では反対してあったが、メーカーは違ってもベストのものを組み合わせて直接法を行うべきだと考えるアラフィフ歯科医を応援していただける方、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。