ボスミン綿球・・1個、2個・・
Posted by Suetake 2016年6月21日
左上1番の歯根端切除手術
予定より10分早く、先ほど終了しました。
インプラント手術や歯周外科等で繊細な切開やすばやい剥離や縫合は慣れているつもりなので、多くの場合手間取ることはないのですが、
エピネフリン濃度の高い局所麻酔液
がない日本では、止血に時間がかかることがあります。
濃度が低い分、1.8ミリのカートリッジ2本と1.0のカートリッジ1本分を患歯と周囲に注入し、浸麻後15分近くおいて切開をスタートするという止血対策をとっているのですが、局所の状態によってはそれでも難しいことがしばしばです。
今日も、切断部位の確認ののち不良肉芽を十分に掻爬しても、少量の血液が切断面に流れてきましたので、ボスミン綿球を入れて対処しました。
1個、2個・・・
十分な効果が得られましたので、MTAセメントにて根尖を封鎖、縫合し手術を終了しました。
病変が大きい場合、奥の方まで3個、4個と入れることもあります。
挿入した個数を確実にカウントしておかなければ、
置き忘れ
という可能性もゼロではありませんので、小さなところではありますが、何らかの方法で病変部に入っているボスミン綿球の個数を正確に把握しておくマニュアルを各医院で作っておくことが必要だと考えています(歯科雑誌ではこの点を強調されていることが少ない)。
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