• カテゴリー

  • 最近の投稿

  • 月別アーカイブ

  • 検索

にほんブログ村 病気ブログ 歯科医へ

ダメ出し

Posted by Suetake 2011年5月1日

前回の副島直博技工士に引き続き、今回はグロースデンタルラボの山本博英技工士に書いてもらいました。

 末竹歯科医院の矯正装置の製作をさせていただいている山本と申します。末竹先生には、もう17年もお世話になっています。
 当初、専ら義歯の製作に携わっていて、ほとんど矯正の知識がなく、また指導してくれる人も周りにいなかったので、少しの独学とカンで作っていましたが、当然、先生の目にはツッコミ所満載で、よくダメ出しを受けていました。もちろん、その度にチェアサイドで修正(フォロー)して頂いていたと思います。一つの矯正方法を本気で勉強し、先生の指導を受け、理解をして作れるようになった頃には、また新しい治療法を取り入れられるために、それに必要な違った装置を作れるようにならなければなりません。その都度指導を受け、何とかマスターしていくということを繰り返すうちに、たくさんの種類の矯正装置を作ることができるようになりました。言い換えれば、末竹先生にここまで育てていただいたと言っても過言ではないでしょう。
 独立開業して3年が経ち、お陰様で今は矯正装置の製作がメインの仕事になっています。
その仕事を通して「非常に重要なことは、ただ作るのではなく、治療を理解し、先読みをして矯正装置に機能を持たせる事だ。」と教わった様な気がします。また、「その時はベストだと思っていても、後々ベターだったと気づく事もあるので、常に進化(変化)していかないといけない。」とも教わったと思います。とは言え、今でも時々指導(ダメ出し)を受けています。これは、少しも妥協されない先生なので、一生続くでしょう・・・。その度に私もレベルアップできると思います。これまで経験させもらった事が私のデータベースであり、財産であると思います。これは今からも増やしていきます。
 月に数回セットの立ち会いをさせて頂いていますが、決して気持ちのいいとはいえない矯正装置を、大人を信じて素直に入れてくれているお子さんや、その子を思って治療を受けさせている親御さん、そして、その為に必死になられている先生やスタッフの皆さんを見る度、私も常に高い意識を持って携わっていかなければいけないと感じています。

まだまだ未熟者ですが、努力を惜しまず、自己満足に陥らず、一医療従事者として少しでもお役に立てれる様頑張りたいと思います。