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10年前とほとんど変わっていない歯内療法

Posted by Suetake 2011年6月7日

今月号のある歯科商業誌で【 1つ上を目指す歯内療法へのアプローチ 】として特集が組まれていました。

歯内療法に関して今をときめくメンバーをとり揃え、ほぼ50ページ弱のボリュームで5つのテーマで詳説してあります。

私自身も、10年以上前から歯内療法に関する講演を定期的にやっており、自分の中ではインプラント治療、矯正治療、義歯と並んで最も得意とする分野の一つであると自負しています。それだけに、関連する文献には必ず目を通し、10年程度であれば、論文をPDF化していつでも検索できるようにしているのです。

今回の論文と10年前の関連論文を比較してみましたが、残念というか、やっぱりというか、ほとんど変わっていませんでした。まあ、しようがないと言えばしようがない。歯内療法に関しては、やるべきことはもうわかっています。ただ、そのやるべきことが、根管の複雑さ故に達成できない。そのためのツールとして、ニッケルチタンファイルであるとか、数年前から、マイクロスコープであるとかが開発されているだけなのです。

『新しい器具の紹介をしなければ、10年前と何一つ変わっていない』というのが現状なのですが、今回の論文は、この新しい器具に関する記述がほとんどなかったので、「しようがない」ということになります。ただ2011年現在の、歯内療法の考えを記述してある論文としては価値あるものですから、またPDF化しておきたいと思います。

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