高価なオブジェにはなっていません
昨年、歯科用マイクロスコープの
CarlZeiss OPMI picoMORA
を購入する前には、その購入までの課程をブログで報告していましたが、購入してからあまり登場しないので、ブログ読者の皆さんの中には、
「末竹歯科でも、マイクロが高価で大きなオブジェになってしまっているのでは?」
と思われている方もいらっしゃることでしょう。
毎日、本当に毎日大活躍ですよ!!
picoMORAを購入直後から、歯科用ルーペと異なり使いこなすにはかなりの訓練と経験が必要だと考えていた私は、毎朝行っている
ミーティング
の際、様々な連絡や注意事項に先立ち、
「本日のマイクロスコープを使って治療する患者さん」
を伝えています。
約1時間に一人の割合でマイクロスコープを使っていますので、使用回数が毎日10回弱ずつ積み上がっていき、半年足らずで、かなりの経験数になりました。
さらに、ちょっとした「気づき」をメモしているので、経験「値」としては「数」以上に上昇していると思います。
マイクロを設置している先生が写真を見ると、
「アレッ、記録するためのカメラや、ビデオがないじゃない!」
と思われるかもしれません。
私は、患者さんに撮影した画像をお見せするためにマイクロを購入したわけではありません。
あくまで、治療の質を上げるためのものなので、まずは自由自在にマイクロを使いこなすことが大事で、それを達成したら、スタッフのアシストの難易度を下げるためと、必要な静止画、動画の撮影・記録のため質の高いシステムの購入を考えたいと思います。
歯科用マイクロスコープを使用する1ヶ月ほど前に、清水藤太先生のセミナーを受講したのは非常に大きかったと思います。
ミラーテクニック
云々ではなく、あくまで裸眼、歯科用ルーペの延長で、
自分のホームポジションからの直視
を基本とするという考えをしっかり聞いていなければ、今頃ありがちな「高価なオブジェ」になっていたのかもしれません。
また、
「電磁ロックは、“ いじめ ” に他ならない」
という清水先生FBでの意見には
「うん、うん」
と思ってしまいます。
清水先生の動画ほどではありませんが、顔でマイクロを普通に動かしています(引くことはできませんが)し、細かく動く患者さんの顔にレンズを追随させるために、いちいち手を離してロックを解除しなければならないとなれば、
イラッ
とすることでしょう。
全く正直な意見で、歯科用マイクロスコープを購入予定であれば、やはり横綱の
picoMORA
を選択すべきでしょう。
また、慣れてくれば、マイクロを持ってきた瞬間に焦点距離の250㎜(治療部位 – 対物レンズ間)に合うようになりますので、
・バリオスコープは必要なし(だいいち、取り回しのいいマイクロであれば、調整ノブでのピント合わせよりもアームでの調整が楽で早い!)
MORA機能とフォルダブルが打ち消し合うところがあるので、少しミラーテクニックが使えれば
・フォルダブルも必要なし
ということで、
LEDだけ、オプションとして装備
した私の選択は間違っていなかったと思っています。
歯科用マイクロスコープ使用報告と勝手な意見を書かせていただきました。
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