どの業界も盛者必衰
Posted by Suetake 2012年2月8日
パナソニック、ソニー、トヨタにつづき、あの「任天堂」があえいでいるということが昨日のニュースで流れました。
携帯型のDSや据え置き型ゲーム機Wiiの販売不振のため、２０１２年３月期の連結営業損益が１９８１年に連結業績を発表してから初めて赤字となる見通しだというのです。
「将来的には、ネット配信を大きな柱にしたい」ということを、任天堂の岩田聡社長がアナリスト向け説明会で発表し、配信事業に意欲を示したようですが、この分野に2匹目のドジョウはいるのかははなはだ疑問です。
任天堂が苦しめられているのは、顧客動向が変化して、携帯電話やスマートフォンで基本的に無料で楽しめるソーシャルゲームが世界的に流行していることが主な原因で、専用のゲーム機を買ってまで楽しむということが主流ではなくなっていると専門家は分析しています。これに加え、ゲーム専用機向けソフトでもインターネットなどを通じて対戦プレーやデータ交換など楽しみ方が増え、昔よりも一本のソフトで長く遊ぶ傾向が高まっているともいわれています。
任天堂も「ネットを利用した分野に活路を」と立ち上がったようですが、大きくなりすぎた会社を救う切り札とはなり得ないでしょう。
DSのように皆が欲しがり、一家に数台あるというくらいのインパクトのある製品をださなければ、V字回復は望めません。
そういえば、株価の時価総額が世界最高の企業に上り詰めたアップルも、今は人材の流出に苦しんでいるようですから、何の業界も、どのような一流企業でも必ず衰えてくるものですね。
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