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コピー用紙に殴り書き

Posted by Suetake 2014年5月15日

今日午前中のインプラント治療は、

○ が歯根破折。その歯を抜歯してソケットリフトテクニックを応用した抜歯即時インプラント埋入。

○ にソケットリフトテクニックを応用したインプラント埋入。

でした。

インプラント治療は、どの様なケースでも常に緊張感をもって臨んでいますが、今日のは、久しぶりに2倍くらいの集中力が必要な症例でした。

なぜなら、下記のような悪条件が重なったためです。

・がの支台歯となっていて、つながれていたため、歯根破折を起こしていてもあまり痛みを感じず、長期に放置されてしまった。腫脹・排膿するようになってから来院されたため、骨欠損が大きい。

・挙上しなければならない上顎洞底粘膜が大きく肥厚しており、通常のソケットリフトテクニックでは挙上が難しい(、部位ともに)。

・部の既存骨垂直骨量が3㎜。3㎜あれば通常問題ないのだが、骨梁がほとんど認められないほど骨質が極端に悪いため、難易度アップ。

・抜歯前の-間の距離が5㎜弱で、、の埋入部位の設定と、手技の高度な正確さが要求される。

 

DSC00970修正このような場合、ただCT画像を眺めて頭の中でイメージして治療に入るのではなく、

A4のコピー用紙に、CT画像から得られる情報や(特に骨の画素値などは重要)、注意すべきことなどをラフスケッチとともに書き込み術中に

「エッッ!!」

ということが決してないようにしています。

また、絵が私のように下手でも、下手なりにこのように紙に書き写すことで、細かいところの見落としを防ぐ効果もあります。

 

おかげで、今日は50分ほどかかる予定だった治療を、30分で縫合まで終えることができました。

 

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