スタッフ教育について
今日午後の出来事。
歯科衛生士歴1年6か月のスタッフがある印象に失敗した。
再印象を指示した。
再印象を行う前に、なぜ失敗したのかということと、今度はどのように修正して行うかを聞いた。
考えが足りない “ 工夫 ” だった。
それでも、患者さんに「申し訳ありません。」と思いながらもう一度採らせた。
案の定、同じミスを犯した。
ほかのスタッフが同情するくらいに、こっぴどく私から叱られた。
仮に同じミスをするにしても、自分なりに考えて考えて、知恵を絞っ行った結果であればよいのだが、なんとなく2度行ったレベルであったからだ。
3度目は、ベテラン衛生士が1発できれいに採得できたことは言うまでもない。
自信を持って言えることは、このようにして育てられた歯科衛生士は、数年もたてば、平均的なベテラン衛生士と同等か、それ以上のスキルやマインドを身に着けることができるということだ。
今年、歯内治療のプレイべートセミナーのため、H歯科医院へ行った時、
「先生、ご無沙汰しております。その節は大変お世話になりました。」
と、その歯科医院の一人のスタッフが挨拶にきた。
一目見て気が付き
「あっ、Kさん、元気だった?お子さんの具合はどう?」
と返した。
お子さんの体調の問題で、1年と数か月で末竹歯科医院を退職することになった元スタッフであった。
こちらから尋ねたわけではなかったが、院長先生と院長先生のお母様から、それぞれに
「Kさん、末竹先生のところにいらっしゃったのですよね。彼女は特別に仕事ができます。」
と同じ話をしていただいた。
実際、それほど長く当院で働かなかった場合でも、ほとんどの元スタッフが、再就職先でチーフクラスとしてバリバリ働いていると報告を受けることが多い。
とても喜ばしいことだし、やはり「プロとしてのスタッフの育て方に間違いはない!」と確信できる出来事である。
「どうやったらあのようなスタッフに育てることができるのですか?」
とか、
「予約表を見るととんでもない人数の患者さんが入っているのに、流れるように静かに治療が進んでいくのはなぜですか?」
と言っていただくのだが、そのような違う質問に対しても答えはいつも一緒である。
「こまごまとしたことをいちいち指示しなくても、スタッフたちが自分で考えて仕事をするようにさせているからだよ。」
今年は、2年ぶりに地元の歯科衛生士学校に求人を出そう。
歯科衛生士という職業に誇りを持ちながら、一生の仕事としたい学生は、躊躇せず応募してほしいと思う。
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