それでも使用しますが・・
Posted by Suetake 2015年9月3日
少し前からシリンジに黄色のテープが貼ってあることに気が付いていましたが、箱にも『表示変更品』のシールが貼ってあったり、
注意!
の添付文書まで入れてあることは、今日初めて知りました。
黄色の糊剤にしても、この白色のものにしても、押し出すことを良しとすること自体 “ 大間違い ” ですが、これらの注意書きは、いまだに強圧で填入している方が多いということなのでしょうね。
歯根端切除をしばしば行ったり、乳歯の抜歯をした後の歯周組織を観察するとすぐに気が付くのですが、白色のものは全く吸収しないですよね(黄色のものは横に置いておいて)。
それを、たーーくさん上顎洞に入れて放置したら・・・
注意書きに書いてある通り、重篤な症状が現れてもいたしかたないでしょう。
ただ、それでもこの製品の使用をやめるつもりはありません。
なぜか?
仮封材を信用していないから!
文献によれば、日本製の水硬性セメントは海外のものと比較してレベルがかなり高いのですが、それでも仮封材は仮封材。
ごくごくわずかな漏えいが起こっていると考えるほうが無難だと思います。
その時、根管上部の一部にでも『固形 』の貼薬剤が入っていれば、根管下部への感染はとりあえず防ぐことができます。
つまり、私の白色の糊剤の使い方は、口腔内からの細菌を阻止するものであり、根管に残留しているかもしれない細菌に対するものではないということです。
そうであれば、そっと弱圧で入れれば良いので、強圧で根尖孔から押し出すなどする必要はありませんよね。
使い勝手は非常に良い製品ですから、くれぐれも使用方法を誤らないようにお願いしたいものです。
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