とてもスマートな論文でした
Posted by Suetake 2016年6月3日
特集記事に興味があったため、普段とっていない日本歯科評論の6月号を注文しました。
昨日届いたので一気に読みましたが、目当ての記事は期待していたものとは趣が異なっていました。
そのかわりに、購入して良かったと思う、興味をそそられる論文がありました。
吉岡俊彦先生の
『 マイクロエンド時代のガッタパーチャ除去 』
今回の論文は、
・文章の展開
・ポイントのまとめ方
など特筆すべきものがあり、とても内容の濃い12ページだと思いました。
また、
「ある程度のファイルが穿通していたらガッタパーチャは取り切れているとの想像のもと、再根管治療における根管充填のタイミングを決定いていたと思われる。しかし、これが全くの妄想であったことにマイクロスコープを覗いてみて初めて気が付くのである。」
「再根管治療の成功率が初回の根管治療の成功率よりも低い理由として、これまでは根管形成が解剖学的形態から逸脱している(レッジ、ジップなど)ことなどが挙げられていたが、ガッタパーチャ残存による細菌感染残存の影響も大きいのではないかと想像している。」
など共感するところが非常に多く、是非電子化しておかなければと思い、届いた当日に自炊でPDF化してしまいました。
経験の多少に関わらず、一読すべき論文ですね。
感染根管治療の場合、ガッタパーチャポイントの起炎物質の取り残しがないか、根管充填までに一度はマイクロスコープを覗くようにしているアラフィフ歯科医を応援していただける方、右下の【歯科医】ボタンをプチッとクリックお願いします。